3行レビュー以外の最新記事(
日記・その他 より)
イメージビデオは侮れなかった
初めてイメージビデオという奴に手を出してみた。この業界も色々区分があるようで、今回借りたこのDVDは厳密には「着エロ」に分類されるのだろうか? 何しろこの分野については門外漢なので良く分からない。とにかく今言える事は、非常に
実用的な意味でエロい作品だったという事だ。
ファックシーン、と言って良いのだろうか。少なくともパッケージで「ファック」と謳っているシーンに
M字開脚状態で体を揺らすというシーンがある。AVで言えばいわゆる
疑似であるし、メイド風コスのまま
乳首一つ出していない・あえぎ声も無く
変に扇情的なBGMがかかり続けているだけと、一般的にはさほどいただけないシーンなのかもしれないが、
個人的には最高だった。
・邪魔な男が登場しない
・本番ではない分、女優が意識的に良い顔を作れる
・主観視点ハメ撮りとして十分機能している
・脱がないため
余計なモザイク局部アップカットが削られて、カメラワークに無駄が無い
・ありがちなアーアー繰り返すだけの単調なあえぎ声をあげられるよりは、この
駄エロBGMの方がよっぽどエロい
と、このようにAVの
いらない部分が見事にそぎ落とされていて、上質なAVとして十分あり得る内容だった。さすがに
メイド服を専門学校生センスでダメにしたようなコスはどうかと思ったが。
ちなみにここでかかるエロBGMは楽曲としては
糞みたいに適当なトランス系テクノではあるのだが、女性のあえぎ声が随所にサンプリングされておりBGMとして聴くともなく聴いていると
サブリミナル的にエロく感じるようになっており
技ありと言わざるを得ない。
イメージビデオというといい所ですぐに終わりそうな偏見があったのだが、これが中々長回しで撮ってくれている。途中寄り道的なカットも入るがそれでも正味5分程度だろうか? 女優の顔も一線級AV女優と比べれば流石にやや劣るものの、前述した通り女優がカメラを意識して
フェイスコントロールをしているおかげで喘ぎ顔は悪くない。
本番至上主義の
現実派には到底受け入れがたいのだろうが、
フィクションのエロスを愉しめる妄想派には
くだらんAVより遥かに価値のある内容と言えるだろう。
すっかりイメージビデオを見直したのだが、当面の問題はこれがイメージビデオの一般的なクオリティなのか今回たまたま「当たり」を引いただけなのかが経験不足でさっぱり分からないという事だ。とりあえず手当たり次第に借りてみようとは思うが、結果次第で本作の評価も変わってくるかもしれない。
(2006/05/21)
3行レビュー以外の最新記事(
ゲーム レビュー より)
『揉みくちゃ 獣が潜むラッシュアワー』ZERO
序盤のあらすじ
「ネクタイを緩めながら、新幹線を降りる。
「とたんに梅雨時の湿気が俺を包み込み、全身が汗ばん
でいくのがわかる。
「俺はタバコに火をつけ、立ち並ぶ高層ビルを見上げた。」
このように始まる本作は、セリフ等を除いて主人公の一人称視点で語られる。
冒頭の情景描写に始まり、その後いかに梅雨と東京の人ごみと出張がいかに苛立たしい物であるかの説明が
12クリック分ほど続き、煙草の副流煙をめぐる何気ない中年男との描写が
11クリック分、さらに主人公の仕事がいかにくだらないものであるかの説明が主観的な思い出と感想を交えて
28クリック分続く。
この程度で許されると思ったら大間違いだ。
この後乗り込んだ電車がいかに混み合っていて腹立たしいかという描写に
23クリック、そこで偶然手が女性の体に触れたと思ったらおばちゃんでガッカリという
どうでもいい挿話のために
43クリックしたら、ようやくヒロインの顔が
ご褒美に出てくる。
ヒロインについての描写は
そこそこに、
主人公がいかに興奮しているかと、この時思わず彼女にはたらいた痴漢行為がいかに甘美な体験であったかの
熱っぽい説明がひたすら続く。少し引用してみよう。
「生きている!
「俺は今、かつてないほどに自分が生きていることを実
感した。」(※
時制がおかしい気がするが原文ママ)
「手に汗握るスリル。密閉空間に近い電車の中。」(※
対句になっていない気がするが原文ママ)
「女子高生のヒップを撫で、肌を密着させてその感触を
堪能する。
「これほどの興奮があっただろうか?
「アドレナリンが全身をかけめぐり、熱い血が冷えてい
た俺の魂を突き動かす。
「これだ!! 俺が探し求めていたのは…!!
「とうとうたどりついたのだ!!」
ヒロインの顔が
ちょっと恥ずかしそうな顔になったので
大丈夫、まだ我慢できる。
この
神秘体験めいた文章は電車の急ブレーキによって
やっと止まり、この後の再会を予感させる形で一旦痴漢行為も終わる。
その後主人公は本社に向かい、そこでの上司にあたる人物が目の前の女性(攻略対象キャラ)とはなかなか気付かず互いの会話が空回り、そして気付いてドッキリ、という
かなりどうでもいい挿話もはさんだ後で、泊まるビジネスホテルがいかにくだらない場所であるかについて
30クリック分ほど描写して1日目は終了となる。
よし分かった。
お前ちょっと黙れ。
レビュー
久し振りにネットでセーブデータを落とす事に
喜びを覚えた。
左ボタンを無駄に連打する作業が好きだというのでもなければ、
誰しもがセーブデータを落とすべきだろう。
とにかく文章がくだらない。あるいはこうした無駄な描写が後々の伏線になっている可能性も否定できない(なにしろ1日目までしかまともに読んでいないから)が、どんな高度な物語技法を駆使していようとプレイヤーに
セーブデータを落とそうと思わせた時点でそいつの負けなのだ。
過剰な比喩や場違いな修飾語が頻発するあたり、多分ユーモアのある(ネット文体的な)文章を書きたかったという理由もあったのだろうが、
くだらない男のくだらない独白でそれを表現するという
前提がそもそも間違っていて、うまく機能していない。
要するに笑えない。
とりあえず女性キャラが感じている描写よりも
興奮している主人公の描写を優先する癖は
抜きゲーとしても失格級なので何とかしてもらいたいところだ。
CG枚数も痴漢対象は1人平均約10枚(差分除く)程度。それも立ち絵に相当する顔のアップや
エンディング用画像、尻のアップやたいして
構図の変わらないアニメを含めた枚数なので実感としてはもっと少ない。
今回購入したのは廉価版だから
まあこんなものかと許せるが、これが2年半前は税込定価
9240円で売られていたかと思うと
驚きを禁じ得ない。逆に言えば今が買い時と言えなくも無いが。
売りの一つであるアニメーションだが、正直クオリティはそれほど高くない。絵が崩れている訳では無いのだが、秒間コマ数が少なく
ガタガタして見えるのがまずマイナスだ。そしてせっかくのアニメーションなのに動きにダイナミックさが欠けており、
表情も体勢もたいして変化しないというのがいただけない。もっともこの少ないコマ数でダイナミックに動くと
本当に何が起きているのか分からなくなるだろうから、これが限度なのかもしれないが。
一応胸揺れはしているので、そこは評価したい。
一方静止画は顔や胸・尻のアップばかりで痴漢を受けている全身像が
ほとんど存在しないというあたり
いかにも分かっていないが、それを言えば
それ以外の構図もほとんど存在しないので、そもそも画の
絶対数が少ない物と思って割り切るべきか。キャラデザインは万人向けで良く出来ている。
廉価版のさらに割引価格なら、
同人ゲームより遥かにいい出来という意味で確かに価値はある。色々と
期待せずに買う事ができる人向け。
(2006/04/09)
3行レビュー以外の最新記事(
日記・その他 より)
新趣向
これまで結構、見るには見たが特にネタ的に美味しくないのでそのまま返却ないし中古屋に即売というパターンが多かったのだが、いい加減
あまりに非生産的な気がしてきたので、
3行レビューというコーナーを作ってみた。
書くのに肩が凝らないし
何となく更新したような気になるしでいい事ずくめだ。
普通のレビューより
たいして面白みが無い点はデメリットだが、
流し読み向けの記事と割り切って読んでもらいたい。
(2006/04/06)