『片岡リナ 星野さおりスペシャル』片岡リナ/星野さおり
例えばDMMで3600円のDVDを注文したとする。DMMでは4000円以下の注文には600円の送料がかかるので、送料込みで4200円だ。この場合、もう600円何か買い足すと3600円+600円=4200円、しかし送料は無料になるから送料込みでも4200円。買い足しているのに払う金額はそのままというお得な状況が発生する。600円で買える物などたかがしれているが、どんなクズAVだろうと払う金額が同じなら買った方が良い。そこで買ったのがこの特価480円のAVだ。
レビュー
片岡リナと星野さおりの安い過去作をざっくりと再編集した作品。まず最初に届いたDVDのパッケージの一部が念入りに黒く塗りつぶされている(写真右下)のには衝撃を受けた。どうやら商品バーコードの部分らしいが、不穏な物を感じずにはいられない。ついでに言えばパッケージにもDVDの映像にもメーカー表記が一切見当たらず、見る者を必要以上に不安な気分にさせる。
片岡リナに関しては全く好みではないので評価はパス。全くタイプの違うこの2人がセットなのは、思うに両方のファンに対して同時に売れると見込んだ一種の抱き合わせ販売だったのだろう。
星野さおりは元々清純派の似合う顔立ちなのだが、本作ではやけにケバい扱いが多い。素材は良いのに監督に恵まれなかったかと思うとAV鑑賞気分では無くなってしまうので、使えそうなブルマ編と連続5人抜き編だけ見る事にする。
ブルマ編は本編そっちのけでダラダラした柔軟運動を8分ほど延々見せられるという驚きの演出から始まる。その後一応セックスシーンもあるのだが、男優の濃い顔と胸毛が常にフレームインしてくる上に、肝心の星野さおりの顔が髪で隠れてばかりなのであまりいい映像とは言えない。
続いて始まる連続5人抜き編では、男優が全員仮装をしている段階で心底見るのが嫌になったが、星野さおりが騎乗位で自ら一分近く腰を上下させるという気を吐く好演を見せていたので良しとしよう。所々で犬の仮装をした男優が「ワン」と小声で言ったりするのは本気で殺したいが。
結論としては、480円の価値があるかどうかすら疑問だが、送料と相殺(実質的な無料)の価値なら確かにあると言える。DMMで買い物をするならこの手の特価品の存在を憶えておくと良いかもしれない。
(2004/03/13)