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『奈美SOS!〈景子&千里編〉』ちゃたろー

Amazonにリンク 『奈美SOS!〈景子&千里編〉』ちゃたろー
(富士美出版)2003/8発売

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 ちゃたろーと言えば無闇に肉感的な女性キャラが無闇に濃いツラの男に犯られたり愛あるセックスをしたりと、端的に言ってやりすぎ感の漂う作家という印象だったのだが、本当に何となく購入。結論から言えば、意外に良かった

あらすじ(ネタバレ)

(景子編)淫魔ハンターの一人「景子」(メガネ)はある日奇妙な淫魔と遭遇する。淫魔でありながら人間らしい心を持ち、淫魔として生きるよりもいっそ憧れの景子に殺されたいと真摯に言う彼に惹かれる景子。一夜の思い出を胸に、淫魔の少年は散って行った。
(千里編)淫魔ハンターの一人「千里」(ショート)と、奈美の兄である勝男(童貞)が海でデート。相思相愛と分かった二人はそのままなるようになるが、事の終わった二人を淫魔が襲う。重傷を負った勝男を救うため変身アイテムを手放してしまい犯される千里。だが気絶から目覚めた勝男はピンチに駆け付けた奈美と共に千里を救出、千里の怒りの必殺技が淫魔を撃破する。

レビュー

 あんまり普通に良くできているんで突っ込み所が無くて困る
 エロ抜きでもなかなか読ませる(このサイトでは柄にも無い事だが、景子編は切ない名編として成立している)し、かと言ってエロ面でも妥協せず各シーンで常にたっぷり最後までやる態度は立派。あらすじでは省略したが景子編ではエロ弟の妄想夢とは言えイチャイチャ近親相姦も最後までありというおまけ付き。さらにこのおまけ的な挿話もちゃんとラストの締めの伏線になっているというストーリーテリングの妙は見事だ。普通に褒めてしまったが
 絵柄も濃い濃いとは言うが、実は濃いのはボディラインだけで線自体はむしろよく整理されたアニメ絵スタイルなので、それほど気にならない。男の顔がさすがに主張し過ぎではあるが。
 淫魔物でありながら淫魔がどれも人間型で触手が登場しなかったり変身姿でのエロシーンも無かったり(その意味では表紙に大いに偽り有り)のはどうかとも思うが、今回はあくまで外伝なのでいたしかたなしか。そんな中でエロ見所は千里のレイプシーン(このサイト的にはエロ見所はそこしかないのだが)。気絶状態のうちに挿入、途中で気付いてパニックになる描写はなかなか魅せる
 唯一、景子に淫魔レイプが無い点、また景子の眼鏡がすぐ外れてしまう(前述の妄想夢の中以外は眼鏡無し)のは、この作者らしからぬサービス不足とは言える。
 このサイト的には実用性は低いのだが、客観的に言えばまともに良くできた一作で正直ちゃたろーを見直した。何でも試してみる物だ。
(2004/03/07)

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