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『ナースペット』海野ひかり

DMMにリンク 『ナースペット』海野ひかり
(TMA-トータル・メディア・エージェンシー)2003/08発売

DMM(セル)
DMM(レンタル)※『僕のナースペット』に改題
Amazon
オフィシャルサイト(サンプル動画あり)

あらすじ(一部早送り)

 ナースとして働くひかりは夜勤中、気絶(理由は忘れたが大した事無い理由)している間に思わずムラムラした医師に襲われてしまう。
 この話は実は本筋に関係は無く、問題はその場面を見た男が写真まで撮っていた事である。患者なのになぜカメラを?
 問題のネガをダシにひかりを強請る男。深夜の手術室に呼び出しての指姦に始まり、他の患者のいる部屋で全裸にしたり挿入したりと男の要求はエスカレートする。始めはナース服のボタンを外す事も拒否していたひかりだが、いつしか慣れてしまい深夜の輪姦パーティーにも唯々諾々と出席するようになる。
 フェードアウトして暗くなった画面に映る「私はペット」の文字(オチ)。

レビュー

 ブラボー!
 TMAと言えば「これと言ってけなす所は見当たらない、だが褒める所もない!」というレビュー的には面白みの無いメーカーだが、本作は別だ。
 とにかくテーマと女優のマッチングが素晴らしい。主演の海野ひかりは凛としたジャケ写とは似ても似つかぬ野暮ったい顔立ち(これに限らずTMA作品はいつもジャケ写が本編と無関係に撮られている。オフィシャルサイトのムービーで確認しておくべきだろう)ながら演技力は朝河蘭の5兆倍はあり、全ての演技に無理がない。
 無茶な要求をされて驚き一旦切れかけた上で、ネガを突き付けられて泣く泣く要求に応える一連の流れ(基本的にこれを繰り返す)の説得力はただごとではない。嫌々ながら感じる演技ももちろん無理がなく、序盤の指姦で絶頂直前に止められて思わず(←重要)残念そうな顔になる姿にはオスカーを差し上げてもいいが、このシーンでは本当にそのまま止まってしまうのが残念だ。
 全シーンハメ撮り主観視点で男優が一言も発さないのも素晴らしい。男優のセリフが無い分は海野ひかりの演技力にモノを言わせ、説明的にならないまま自然なセリフ回しでうまくシーンを進めている。
 調教物と言うと一般的に陰惨になりがちな所だが本作は程よくファンタジーも効いており、中でも6人部屋の中で全裸になっているのになぜか誰も気付いていないというのは有り得ないシチュエーションながら正しい羞恥の引き出し方として評価したい。
 同じく6人部屋で挿入を要求され、半パニック状態になりながら強引に騎乗位状態で入れられてしまう場面はまさに見せ場もちろん周囲は気付いていない。その他、ローターを入れたまま論文を読み上げたりどことも知れない廃屋で放尿したりと各方面に向けたサービスも怠りない。このサイトとしては放尿はいただけないが

 脚本と演出、女優が一体となった名編。TMAも捨てたものじゃない
(2004/04/18)

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