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『痴漢バス女子校生』今宿まこと

DMMにリンク 『痴漢バス女子高生』今宿まこと
(TMA)2003/04発売

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早送りで見たあらすじ

 「まこと」は通学バスの中で何者かに痴漢される。3回ほど痴漢されて早くもその気になった彼女は、痴漢について行き調教を受けセックスまみれの日々。

レビュー

 あらすじに書く事が無くて驚いた
 痴漢されるうちに開発されていくという設定は悪くないのだが、TMA作品とは思えないほど演出が大雑把でヒロインの感情の機微も何もなく、結果的にはただやりまくるだけで終わっている。
 痴漢シーンがノーマル(比較的)セックスシーンより少ないのはこのシリーズのいつもの事としても、痴漢中顔のアップか手のアップばかりで全身を映したカットが皆無なのは義憤に堪えない。車内本番が痴漢としてではなく「調教の一環として停車中に学生達に」という既にバスの中じゃなくていいシチュエーションで行なわれるあたりも痴漢物を分かっていない。かと言ってノーマルなAVとしても、調教物の常で前戯だけとかバイブを入れるだけとか不完全燃焼で終わるシーンが多く微妙なところだ。
 この作品では途中1カ所分岐メニューがあり、痴漢中に突然「バスを降りる」「バスを降りない」「先へ」と3つの選択肢が出て来る。「バスを降りる」と痴漢男の部屋にワープ、まったくセリフもなく調教が始まり、「バスを降りない」となぜか今までが夢だったことになり、バスの中で寝ていたまことが世直し運転手を名乗る運転手にミニスカで風紀を乱したかどで軽くレイプされるという意味不明な展開に。しかも、このショートコントが終わると再びさっきの選択肢が繰り返されるという押井守級の夢オチに次ぐ夢オチ展開が待っている。さらに選択肢の中でも特に意味不明な「先へ」を選ぶと、何と「バスを降りる」から1シーンさっぴいただけの同じ展開にワープし、ますます意味が分からない。
 これらの事から考えるに、どうやらこの作品そのものが適当に低予算ででっちあげられたようだ。どんないいかげんなエロシーンしか無くても今宿まことならコンプリートしたいという熱狂的なファン以外には必要の無い作品だろう。
 唯一バスの中で痴漢に遭遇できず思わず自分でもぞもぞし出すシーンは良い出来だったが、1分そこらのシーンのために買う必要はあるまい。
(2004/04/25)

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