ヱロチカ: ゲーム レビュー
ヱロチカ > ゲーム レビュー > 『最終痴漢電車2』アトリエかぐや

『最終痴漢電車2』アトリエかぐや

DMMにリンク 『最終痴漢電車2』
(アトリエかぐや)2003年12月発売

DMM
Amazon
オフィシャルサイト(体験版・デモムービー有)
 ゴメン。攻略サイトでセーブデータダウンロードしてCGモードだけ使ってるんで遊んでない

レビュー

 本来このサイトでは早送りでもイベントシーンだけでも一通りのストーリーはチェックしてからレビューするのが掟で、逆にそこまでしていないゲームは評価から外す事にしていたのだが、このゲームだけは別だ。何しろ去年1番抜けたゲームだからな
 そこに敬意を表し、今回あえてCGモードに限ってレビューさせていただく。第一、前作で爆発的なバカエロシナリオを書いた「硝子丸」が今回は降板していて、今作では主人公の痴漢が実は攻略対象にとって憧れの人だったとか幼なじみの「お兄ちゃん」だったとか主人公への感情移入を妨げる余計なぬるい設定が追加されていて痴漢の本道にもとるからな。

 可愛い系の巨乳が描けるという程度の位置付けでデビューした原画の「M&M」だが、作品をこなす毎に実力を上げ、今作ではかなりのオリジナリティを身に付けている。逆に絵柄に好き嫌いが分かれそうな所でもあるが、極めて淫靡な表情の描写は他に類を見ない。舌を垂らした口の中でヨダレが糸を引くとは、考えたな
 しかしながら、このせっかくのエロ工夫が各種媒体のサンプル画像で確認できないというのは重大な機会の損失だ。せっかくの売りをひとつ犠牲にするとは、あまりにも分かっていない! デフォルトの美少女顔を保持したまま淫靡な表情をさせるというのは、なまなかな絵師にできる業ではない。この一点だけでも称賛に値するのだが。

 キャラクターは清楚な美少女から高慢お嬢様・お色気・主婦・男勝りと各種やみくもに揃っていて、手堅くどれか一つはヒットする仕組みになっているが、本サイトではずばりショートカット双子に尽きる
 吊り目気味とショートカットという組み合わせだけでもうまくツボを押さえているのだが(逆に他のキャラは本流からあえて「微妙に外す」方向にデザインされがちで、冒険心はともかくユーザーニーズを満たす意味ではどうかとも思うのだが……)、このキャラが似たような顔、似たようなポーズで2人並んでいる(参考画像Getchu.comより)事の相乗効果は計り知れない物がある
 この2人が前述の通り涙を浮かべつつ顔を赤くしてヨダレを垂らすのだからその迫力たるや絶大だ。初ファックが車内ではないのが折角の痴漢物なのに惜しい所だが、CGモードだけ使えば一見車内本番にも見えるシーンがあるので問題はない

 このゲームは(というよりTEAM HEARTBEAT作品の定番だが)いわゆる「差分」画像による表情のパターンが実に多彩で、この次第にメロメロになっていく表情の変化を追っていくだけでもかなりエロい。1つのシーンだけでも眉・目・口がそれぞれ数パターンずつ用意されている事すらあり、ゲーム内で用意されている組み合わせの数が全ての組み合わせの数に追いついていないほどだ。
(例)「鳴瀬 由奈」の痴漢シーン(1)の差分パターン  表情だけでも単純計算で3×2×4=24パターン、さらに片目だけつぶる事も計算に入れれば倍の48パターンがありえる上に、服の脱げ方や主人公の手がまさぐる箇所も多彩に変化している。これが何シーンも続くのだから、ボリューム感は抜群だろう。
 もちろんゲーム中ではこの全ての組み合わせが実現している訳ではないので、時には理想の差分組み合わせにならず歯がゆい場面もある。少々手間になるが、そんな場合は画面キャプチャして、手頃なフリー画像編集ソフトでうまくコピー&ペーストしてオリジナル差分組み合わせを作るのもいいだろう。むしろ是非やるべきだ。これもCGモードだけ使っている者の利点と言える。
(2005/01/02)

$MTBlogName$ ゲーム レビュー 目次に戻る 
ヱロチカ トップページに戻る