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『A-GA 〜激動の惑星〜』イリュージョン

DMMにリンク 『A-GA(エーガ)〜激動の惑星〜』
(イリュージョン)2004年06月発売

DMM
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オフィシャルサイト(デモムービー有)

あらすじ(ネタバレ)

 ファイナルファンタジーX-2の何とか団みたいな女3人組(主人公)がファイナルファンタジーVIIみたいなテロ行為をしていると、ライバル男や死んだはずの妹が思わせぶりに出てきた!
 仲間の敬語ロングヘアが敵に輪姦されたりバカツインテールが触手生物にアナルファックされたりそれを忘れさせるためだかなんだかのために無口金髪とバカツインテールがレズったりしている内に、物語はいつの間にか佳境を迎える。
 ライバル男が具体性の無い言葉でもったいぶる「世界の秘密」をよそに、死んだはずの妹の件でいっぱいいっぱいの無口金髪は精神世界っぽい所で妹の世界に行きそうになったりやっぱり止めたり。
 色々な謎や問題がないがしろになったままだが、無口金髪がこっち側に戻ってきたので大団円を迎える主役3人。END。

 スタッフロールの後、実はこれまでの物語がどっかの廃虚で少女が遊んでいたPCゲームの中の話だったことが明らかになる(これが「世界の秘密」だったらしい)。
 で?

レビュー(ネタバレ)

 先に悪い所だけ書くと、面白くないシナリオを書かせたら当代一のイリュージョンが何を勘違いしたのか、シナリオを存分に楽しませるために制作した世紀の怪作。
 ヒットしている映画ファイナルファンタジーが好きな中学生が書いたような設定と展開と演出には、皮肉ではなくピュアな驚きを覚えずにはいられない。まさかあんなにモタモタしたマトリックス避けが見られるなんて。
 だいいち「全部夢でした! ビックリした?」で終わるのが許されたのはせいぜい20年前まで。夢オチが判明した後、その展開にどう落とし前をつけるかでようやく物語が成立するのが現代の夢オチなのである。ライターがマトリックスが好きなのにこの最低ラインすら守れない程度の力量だったのは、見ていて哀れとしか言いようが無い。

 と、ここまではともかく、ハイエンドな美少女ポリゴンキャラのモデリングだけでそれなりに元が取れてしまうのがイリュージョンの恐ろしい所だ。
 テクモとスクウェアのいい所取りをしたポリゴンキャラが尻丸出し・パンチラし放題・胸揺れはデフォルトという服装とカメラアングルでいかにも家庭用ゲームっぽいムービーを演じるだけでもすでに、せいぜい太ももと見せてもいいパンチラぐらいしか許してくれないコンシューマ美少女ポリキャラに対するある種のリベンジとしてエロが成立している。これならくだらないストーリー30分ぐらいは甘んじて見れそうだ!
 まして家庭用ゲーム機ではデータを弄っても絶対不可能なストレートな濡れ場があちこちにあるとくれば、男なら見て損無しと言えるだろう。この作品はそういった「ポリゴンキャラ陵辱同人ゲーム」として考えるのが正解かもしれない。かすみだのユウナだのという特定のキャラではなく、「美少女ポリゴンキャラ」という概念に対するエロパロだ。

 ちなみに本作のエロシーンは完全にムービー仕様で、イリュージョンおなじみのリアルポリゴンではない。簡単に言えばムービーだからカメラアングルを自由に変えたりマウスクリックに応じてあえいだりはしないという事だ。この点、こだわりのあるユーザーには残念な所だろうが、AVやエロアニメやVIPERシリーズのポリゴンキャラ版と考えれば何も問題は無し
 いかにもデータらしき巨大なファイルの拡張子を「.wmv」に変えるだけでメディアプレーヤーで見れる親切設計のファイル構造になっているので、余計なストーリー部分は飛ばしてエロシーンをリスト化しておくのが正解だろう。

エロ見所(ネタバレ)

 バカツインテール「リュティア」の触手陵辱シーンは一見おいしい見せ場と思わせるが、せっかく処女を捕らえておいてアナルファックしかしなかったりピンポン玉大の卵アナルに受胎させようとして結局直前で助けが来たりと色々と外している
 一番長回しなのは敬語ロングヘア「フィー」が敵兵に輪姦される場面で、ここは最中に男が色々でかい声でしゃべる事を除けば中々の良シーン。フィーの顔の造形があからさまな脇役顔で無ければもっと良かったのだが。
 脇役と言えば盲目の神官「ナタラージャ」がSM的な拷問陵辱を受けるシーンは個人的にはNOだが珍しいポリゴンキャラの拷問シーンとして一応特記しておこう。

 個人的ベストは主人公の無口金髪「イーオ」がまだ無口じゃなかった時代に双子の妹(清楚金髪ロング)ともども兵士達に犯される回想シーンだ。金髪双子姉妹を二人並べてという男の夢を実現しているのも良いし、まず姉を人質にして妹に体を差し出させ、その後約束を破って姉を余裕たっぷりに後から犯し、最後に2人一緒にファックとちゃんと流れを考えている兵士が素晴らしい。これで例によってファック中に「いいぞ、よく締まるぜ(♪)」だのわめかなければもっと素晴らしかったのだが。
 イーオとリュティアのレズ和姦はどうでもいいとして、女ソルジャーになったイーオが相手を油断させて殺すために娼婦のフリをして騎乗位で喘ぐシーンも、「イーオが騎乗位で喘ぐシーン」とまで脳内で余計なノイズを削れば名シーンと言えるだろうか。自分から振る腰つきがエロいし胸も揺れるし珍しく絶頂するしな(正確には絶頂するフリをしてその瞬間相手を殺すのだが、もちろん無視だ)。

 イーオにはあと1シーン、触手生物に仲間2人ともどもサクサク早いペースで犯される場面もあるのだが、これはあまりにもスピード展開で、あくまでオマケと考えておいた方がいいだろう。ここがもっと長回しであればと惜しまれる。
 なお、フィーを人質に取られたイーオとリュティアが並んでストリップとバック開帳を強要されるシーンもあって、これはかなりエロいのだがこういう時に限って秘策を弄して逆転してしまうのが残念極まる。こういう寸止めを平気でやる分かっていない所がイリュージョンというメーカーの弱い所だ。
(2005/01/02)

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