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『メイド姉妹』姫咲しゅり/秋月杏奈

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(TMA/TMA WORKS)2004年12月発売・当麻竜也監督

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あらすじ(ネタバレ)

 富豪の家(成金)で働く貞淑なメイド「しゅり」。しかし彼女は主人に毎夜性奴として扱われていた。
 その事実を知らず、無邪気に働くもう1人のメイド「杏奈」。彼女はしゅりの義理の妹でもある。しゅりは杏奈を守ろうとするが、具体的な表現をしないので一向にメッセージが伝わらない
 そんなある日、主人の息子「健一」が学友「真央」を伴って帰省してくる。真央がイケメンだったという以外に深い理由も無くときめく杏奈。ブルジョアの真央とメイドでは身分が違うと経験上諭すしゅりだったが、例によって具体例を出せないのであまり効果がない
 案の定、杏奈はメイドの身分をたてに健一に犯されてしまう(後に明らかになるが彼女達は相当困窮していたらしい)。
 場面は変わって翌日。しゅりは真央に相談を受ける。何と真央も杏奈に一目惚れしていたらしいのだ。ところがこの会話(関係ないが、ピュアな心の表現なのか真央が異常に息が荒く不気味)を中途半端に立ち聞きした杏奈は、真央がしゅりに気があると勘違いしてダブルパンチで凹む。
 カットつなぎが断片的過ぎて物凄く良く分からない回想シーンで幼いしゅりが赤ん坊の頃の杏奈を火傷させてしまったのかもしれないことが不自然な場面転換で示された後、姉妹が眠るベッドで好きな人はいるか的なトークが始まる。泣かせ所らしいBGMがかかってきたと思ったら、唐突に画面に入るテロップ。「悲しい思い出は楽しい事を思い出させる。だから悲しいのだ」 これそんな話だっけ?
 すると、突然どこかから男の声がする。「姫咲さん、一番思い出に残ってる男の人の話をしてください」 姫咲? こ、これはスタッフの声か!
 そして始まる姫咲しゅりと秋月杏奈の過去の男の話バラエティ番組のコントには時々ある演出だが、まさかメイド物AVでこんな目にあうなんて。2人とも思い出話しながら泣いてるし
 画面は暗くなり、そこにそっと映る字幕「ONLY LOVE CAN MAKE IT RAIN」。黙れ
 そんなあんまりな幕間の後、またも健一の毒牙が杏奈を襲う。しかし今度はその様子にしゅりが気付いていた。新米メイド時代に主人に襲われた記憶がフラッシュバックするしゅり。彼女はかつて執事の「森」とプチプラトニックな仲だったのだが、このレイプ現場を観た森はそのまま失踪してしまったのだった。
 妹を同じ目に遭わせてはいけないと思ったしゅりは真央と杏奈を駆け落ちさせる。「尽きせぬ想いが、尽きせぬ心を満たし、尽きせぬ心は、尽きせぬ想いを満たす」 あ、何の事だか分からないだろうがこれはしゅりのモノローグです。電波か
 杏奈が急にいなくなった(視聴者にとっても)ので主人はさすがに事情に気付いたか、お仕置きにしゅりを息子と2人がかりで襲う。
 事が済んだ後、イメージビデオ風の回想シーンで執事としゅりの楽しかった日々(無言で薄ら笑いを浮かべて立っている執事が不気味)が描かれた後、しゅりのモノローグで「──永遠の2分の1」。だからうるさいって。

レビュー

 泣かせようとしたのか笑わせようとしたのか、監督の考えが本気で分からないので観た後にとてもキョトンとした顔になれる事うけあいだが、ドラマ部分を別にすればメイド物AVとしてはなかなか良く出来ている。
 ファックシーンでは常に泣いて嫌がりつつメイドの立場上抵抗できないというシチュエーションにしたり、メイド服を決して脱がず乳ひとつ出さない(最後のしゅりの3Pではさすがに邪魔になったエプロンとスカートを脱いでいるが上着はそのまま)というあたりメイド物を分かっている
 そもそもこのメイド服自体がシリアスなメイド漫画『エマ』と『シャーリー』のメイド服をベースにしているという辺り、かなりのこだわりがあったのだろう。さすがに秋月杏奈にシャーリー(13歳)は無理矢理すぎる感があるが。
 残念なのは女優2人を擁していながらファックシーンが計3つ(秋月杏奈に至っては1シーンだけ)と少なく、せっかく姉妹メイドなのに姉妹丼の1つもしやしないという点だ。シーン数が少ない分、1シーン1シーンをなかなか丁寧に撮っているのは評価できるが、それにしてもと思わずにはいられない。
(2005/03/26)

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