『ザ・痴漢ネット ACCESS ３』佐藤美樹
あらすじ（ネタバレ）
凄腕ハッカーの女子大生「ルカ」はある朝、電車の中で集団の痴漢行為を受ける。毎日痴漢行為がエスカレートしていく中、ルカは自分がUGサイト「痴漢ネット」でターゲットにされている事に気付く。ハッキング技術を駆使して痴漢ネットをクラックしたルカ（この間、ルカが姉の恋人に報われない恋心を抱いたり、その姉と恋人がセックスしたりと退屈な挿話もある）。一安心したルカだったが、油断した隙を突かれ夜道で気絶させられ、痴漢ネットのアジト（？）に拉致されてしまう。気付くとルカは暗闇でノートPCの前に拘束され座らされていた。
痴漢ネットの新たなターゲットとして、友人の個人情報をノートPCに入力しろと要求されるルカ。気丈に拒否するも、屈強な男達が現われたちまち服を脱がされてしまう。強引な愛撫の末、挿入されそうになった所でついにルカは折れ、泣く泣く個人情報を入力する（この間も胸をまさぐられペニスで軽く突つかれ続けるのがポイント）。安心したのもつかの間、今度は姉の情報を入力しろと言われる。このルール違反に怒ったルカは断固として拒否。「やれるもんならやってみなさいよ」と虚勢を張るもむなしく、挿入されてしまう（ここで一瞬不安な顔になったり悔しそうでありつつも良さそうな声を上げるのがポイント）。
突かれながら今度は「中で出すぞ」と脅されるルカ。この責めにとうとう屈服し、犯されながら震える指（ポイント）でキーボードを打つ。しかしその時、ルカを哄笑する痴漢ネットのサイトマスター。なんとルカの姉も既に囚われていたのだ！ ルカの横に引き出され犯される姉。そしてその恋人も捕らえられた姿で登場。彼の目の前で犯されるルカと姉。
中出しされる前にどちらか片方を選べと強制される恋人。この後ご都合主義なチャンスが来て恋人氏が大暴れしたので助かったり恋人氏とルカが愛あるセックスをした事は無かった事にしよう。
レビュー
モザイクもかからない程ゆるい描写で有名なＶシネだが、ドラマ物AVよりはるかに金のかかった肉厚なドラマと監督の自己満足を見せられるので、はっきり言ってロクな物は無い。唯一にして無二の例外がこの『痴漢ネット３』で、ストーリー性とファンタジーに満ちた完璧なエロドラマが実現している。
最後はともかく、展開的には完璧と言って過言ではないお勧めの逸品。
痴漢物でありつつ車内本番まで行かない点はファンタジー不足とも言えるが、随所で痴漢シーンが頻発し肉感的な体をいじり回されるので痴漢物としても十分有りか。
このほぼ完璧な脚本と監督をこなした草野陽花監督だが、この１作きりでポルノ関係を卒業し、インディーズ映画などというくだらない物を撮っているようだ。また主演の佐藤美樹もキツ目の瞳と若干ぽっちゃり気味な体（痴漢物にはこの位肉感的な方がいい）ではまり役だったのだがこれ１本でＶシネマとは決別し、成人映画に絞る事にしたという。全てにおいて１度きりの奇跡だったと言えるだろう。
(2005/04/02)
