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『美少女調教レズ 〜はじめてのいたずら〜』天使美樹/宝来みゆき

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(SODクリエイト/ソフト・オン・デマンド)2003年06月発売・井口昇監督

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あらすじ(ネタバレ)

 レイコ(愛田るか)の主宰する名門バレエ教室に入寮した少女、ミキ(天使美樹)。
 同室になったボクっ娘ミユキを演じる宝来みゆきは猛烈に学芸会っぽい演技で、ボクっ娘とかそういう設定以前の問題なのだが、とにかく彼女とレイコ先生はレズビアン関係にあった。初めての夕食の席で唐突に8分間にも及ぶキスを長々と見せられたミキは、呆気にとられると言うかいい加減呆れた様子だ(多分監督の意図ではないが、そういう表情にしか見えない)。
 「ブットビ」という言葉が飛び出す脚本や、ようやく喋ったと思ったら学芸会以下だった天使美樹の演技等を挟みながら、先生に気に入られたミキにジェラシーを感じるミユキ、そしてたるんでいると先生に懲罰レズプレイを受けるミユキと、ミユキの苦悩を中心にして話は進んで行く。
 かと思うと、唐突にミユキが野球のユニフォームを着て素振りに精を出したりもする。ミユキは本当は野球選手志望で、レイコ先生のために好きでもないバレエをしているという事が語られるのだが、もう少し無理のない設定は無かったのか
 そして先輩であるミユキのミキへの容赦ないいじめが始まった(どうでもいいが、愛田るか→「レイコ」という意味の無い変名をするなら、「ミユキ」と「ミキ」というややこしい重複を避ける方が先だと思うのだが。書いていてややこしくて仕方ない)。ピザの口移しプレイ長回しキス、レオタード破きと全裸バレエ強制という、もはやいじめなのか何なのか分からない展開で、さすがに天使美樹も演技しながら思わず苦笑いである。
 全裸バレエ練習の後は何の脈絡もなくレイコ先生とミユキにクンニされレズ純潔を散らすミキだったが、いじめ(?)はそれだけでは終わらなかった。今度は全裸エアロバイクを漕がされるミキ。その横で上半身裸でバットを素振りするミユキ。ちなみにこのあたりでミユキのボクっ娘設定が無かった事になっていていつの間にか普通に女喋りになっているのだが、視聴者としてはむしろ部屋が寒いのか鳥肌を立てている女優2人の健康の方が気にかかる。
 この全裸エアロバイク+半裸素振りからレズプレイにナチュラルに移行するという流れも凄いが、この展開からいつしか2人に愛が芽生えるというストーリー進行には度肝を抜かれる
 そんな2人の関係に嫉妬したレイコ先生はミユキを教室からクビにし、ミキを独占する。教室を飛び出しバッティングセンターに通うミユキだったが、1ヶ月が経ちもはや我慢できず先生と対決するのだった。
「だったら、天使さん本人に決めてもらうってのはどう? 彼女をよりどちらが強く愛せるか、体で判断してもらうのよ」 ムチャクチャ言い出す先生と、
いいですよ。ボクは誰よりも彼女を愛しています」 受けて立つミユキ。どうでもいいが、2人ともミキ自身の意見はまったく聞いていない
 3Pレズ合戦の結果、ミキが選んだのは意外にもレイコ先生だった。ストーリーの流れから言ったらどう考えてもミユキを選ぶべきでは!? ミキは悲しそうに言った。
「ごめんね……宝来さん(ミユキ)の事を想っているのに、先生と長かったから体がヘンなの」 心より体の相性を選ぶミキ。
 勝ち誇るレイコ先生に、ミユキは金属バットの一撃を振り下ろした! え、ええ!?
 結局パワー勝負だったのかとかまさか野球選手志望はこのための伏線なのかとか突っ込みたい所は色々あるが、さすがに気絶させた先生を見下ろし気まずいミユキ。ミキの体はレイコ先生の物だし、思わず「これからどうしよう……」と途方に暮れるミユキだったが、そんな彼女にミキは「宝来さん(ミユキ)と一緒にバレエを踊って、全てを忘れたいな」と言い出す。それを世の中では現実逃避と呼ぶが、ミキもこんなバイオレンス女を前にして、踊りでごまかそうとしたのかもしれない。
 律義に正装に着替え、踊り始める2人。いや、踊り始めただけで即座にレズプレイを始める2人。
 ミユキがペニバンでミキの処女をもらい受けてその場は丸く収まったものの、結局何も解決していない事に気が付いたミユキは、また同じ問いを投げかける。
「これからどうする?」
「私はやっぱり別の所でバレリーナを目指すわ」
「夢を捨てないんだね。……ボクも付き合うよ!」 まるでいい話のようなまとめ方をするミユキ。
「歩いて行こうか、ボク達の未来へ!」
「歩いて行こうよ、明るい未来に!」 たぶん感動的な会話。そしてやおらギターを肩にかつぐミユキ。
 え?
「ワン、ツー、1・2・3・4!」 ギターをたどたどしく弾くミユキ。ええ?
 ギターに合わせて物凄い音痴で歌うミキ、いや天使美樹。ええええ!?
 その曲をBGMに、バレリーナ姿で町をデートする2人のイメージ映像とスタッフロール。クレジットには「音楽:熱風隊」。ほほう、まさかこのポンチ楽曲をエンディングテーマと言い張るとは
 

レビュー

 口移しプレイだの全裸エアロバイクだの、何かと極めて狭い層に向けて大サービスするのはある意味さすがSOD作品という所か。
 アンハッピーエンドという訳でも無いのになぜか非常に後味が悪いエンディングも含め、減点法で採点すると確実に駄作扱いになりそうな作品。ごく普通にAVとして見たいのなら、ストーリー部分は見ない事をお勧めする
 普通にAVとして見る上では、×学生(劇中でいちいちピー音で消しが入る)役でも違和感が無いロリータフェイスの天使美樹が見所と言えるだろうか。もっとも声や体は普通、むしろバレエ経験者だけあって結構立派なガタイなんだが。
 全裸エアロバイク等余計な部分に力を入れている分、普通なレズプレイの出番が少なく、天使美樹の魅力を堪能するには不十分なつくりなのが惜しまれる。

(※本レビューはレンタル版を基にしている)
(2005/04/06)

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