『泡姫調教』高井桃
あらすじ
桃はどういうわけか（たぶん撮影のため）謎めいた女２人に謎めいた部屋に連れてこられ、早速全身愛撫を受ける。その後入室した男２人も加わって全身ローション責め。ここまで誰一人喋らないせいでこのシチュエーションがかなり謎だが、レズ調教か何かだろうか。桃を攻め立てていた女の１人が言う。「じゃあ男の人に可愛がってもらおうか？」 桃を残して去っていく女達。そういう事を云々するビデオじゃないとはいえ、本当にどんな設定なんだ。
男達との３Ｐを終えた桃は、今度はさっきの女と一緒にスケベ椅子ソープ奉仕プレイ。女の指導の元、着実にそしてダラダラとソープの技を身に付けていく桃。女が桃に顔を近づけて言う。「そろそろ入れてほしい？」 どうでもいいけど要所要所で唐突に喋るなこの女。
そっちの方もキッチリこなしたので、今度はエアマットソープ奉仕プレイだ！ いまさらだけど、どういう話の流れだ。
レビュー
葵刀樹監督（→用語解説）作品では珍しく監督本人のハメ撮りではない、相手の男優を使った作品。そのくせ撮り方自体はいつもの葵監督節で99％無言という妙な構成で、眼前のシチュエーションをどう判断すればいいのか分からなくなる。演出指導や会話部分はカットされているためガチンコ撮影現場という雰囲気ですらなく、淡々とあまり見ない類のファックが続く様を見ていると、何か異常な世界をかいま見ている気分だ。そこの所さえ気にしなければ、高井桃が140分間やりっぱなし（誇張無し）なので大変素晴らしい１作と言えるだろう。もちろん全員無言なのもウザくなくて大いにアリだ！
高井桃という女優、元々かなりの美形ながらSODやアロマ企画など、素材に調味料を入れすぎるタイプのメーカー作品で台無しにされていた不遇の女優だ。その点、ナチュラル地味め美形バンザイのオーロラプロジェクト・スタイルは彼女にぴったりと言っていい。
前々作（『Gcupの誘惑・高井桃』）のことは忘れたことにするとして、前作（『Gcupの誘惑・高井桃２』）もかなりの完成度だったが、あえて順位をつけるなら本作がベストか。なまじ和風美人なだけに、前作での切り揃えた前髪とロングヘアーは和風ホラータッチでいささかいただけない。その点今回は前髪を適当に散らして、程よく清純派美人路線。特に後半の奉仕プレーでは後ろ髪をアップにしているのが功を奏して、幸薄そうなイメージがいい感じに中和されている。
そもそも高井桃という女優は美形、かつあえぎ方が控えめ（これは欠点とも言えるが、せっかくの美人顔が大きく崩れないのは高ポイント）、そして泣きそうな表情のあえぎ顔から一転、時々思い出したようにカメラ目線でキッと見据える（理由は分からないが）という、ソフトレイプ派の当ページにとってはピンポイントで好みのタイプだ。
本作でも前半、４人の男女にオモチャのように全身をローションでいじり倒されるシーンは実に素晴らしい。ナイス我慢顔！ ナイス怒った顔のカメラ目線！ ナイス巨乳をローションで撫で回しまくり！ BAD脇の下をブチュブチュ音を立てて吸う男優！
前作を見ても高井桃が脇に弱いらしいとは分かるのだが、だからってブチュブチュウゼエお前ら。いつものオーロラ作品と違って男優の顔にモザイクがかかっていないし、この辺りは玉に瑕で非常に惜しい。
とは言え、その後男２人と部屋にとり残され、脇の下舐め回されながらの心底不安そうな表情は実にエロい。これだけで買う価値はありそうだ……って、あれ？ 30秒後にいきなりシャワー浴び終わった高井桃が別の部屋で３Ｐの準備をしてるんですが？ やっぱりあれだけでは買う価値には遠い。
ちなみにその後の３Ｐはほぼ常に片方をフェラしながらなので、せっかくの高井桃の顔がモザイクで隠れるのはいただけない。正直言ってこれなら他の女優でもたいして変わらないだろう。
エロ見せ場はやはり後半のソーププレイ２題。「前戯はしょせん前戯でしかない」を旨とする当サイト的にローション奉仕プレイは比較的どうでもいいが、後背位や騎乗位で健気に腰を振る高井桃はやはり必見。挿入後も教官役のソープ嬢がいなくならずに、背後から高井桃の滑らかな美乳を揉みしだきまくるのも自分の役割をよく心得ている。まさに主役を引き立てる助演女優の鑑だ。
どちらのソーププレイもフィニッシュが近づくと手コキ→口内射精に移行するのが（設定上当然とは言え）興ざめだが、オーロラ式長回しのカット割りなのでそこに至るまででも十分満足できるだろう。
総体として、かなりの快作。細かい不満点も多いが、高井桃という素材を顔・体・艶技の全てにおいてうまく引き出している。美形好き・巨乳好きなら一見の価値ありだろう。
「入れてほしい？」と聞かれて「いれたくなってきたー」と信じられないほどの棒読みで言われたときはビックリしたがな。
(2004/11/24)
