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『Heaven's Egg』中村 錦

『Heaven's Egg』中村 錦(桜桃書房)
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 前回買った『東京鎮魂歌』にラブピローの栗尾明日香が登場していた(順序は逆だろうか)ので、もしやこの辺りにはサラ・オピウムが登場するのではないかと思って購入。結論から言えば、サラは登場しない。

あらすじ(ネタバレ)

 たまごっち風な物(時代)を拾ったヒロインは、それ以来淫夢を見ては醒めての日々。なぜか放置しているうちに、悪の化身が現われてヒロインの姉のトラウマを精神攻撃したりその恋人のトラウマを精神攻撃したりと一応理屈はあったがとにかく回りくどい手段でヒロインと接触を図る。ついに捕らわれてあいかわらず淫夢の中で犯されるヒロインだが、世界消失の危機ではあった! でも助かった!

レビュー

 どうやらこの作者の描くヒロインは、全員髪型も含めておおむね同じ顔らしい。たしかにエロ濃度は高く、エロ光線を浴びてオナニーからとってつけたような和姦もちろん強姦まであらかたやることはやっているのだが、なまじ『東京鎮魂歌』でも同じ顔のヒロインが似たようなことをやっていたため、あえて2冊目を買った意義が感じられず損した気分になる
 ストーリーが必要以上に入り組んでいるのも変わらず。あらすじ紹介では相当はしょったのでこのレビューの読者は狐につままれたような気分だろうが、本編を読んでもやっぱり狐につままれたような気分になるとは言っておこう。
 マスコット兼狂言回しとして、たまごっちの精的な存在でボクっ子幼女が登場するのだが、これが敵に捕まりながら何もされないという致命的なミスを犯しているのもいただけない。女性キャラを出す以上は犯らねばならないのだ。なお、このキャラは巻末のオマケ漫画によれば男子疑惑もあるのだが、今さらどうでもいい
(2004/02/28)

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